活動の軌跡
令和4年度 12月定例会
日時:令和4年12月17日(土)9:30~12:00
内容:令和5年度SSTA近畿エリア研修会に向けての方向性についての討議
令和4年度に兵庫支部主管で行われた第1回近畿エリア研修会が、令和5年度に京都支部主管で第2回目を迎えます。その研修会に兵庫支部としてどのように参加していくかについて討議を行いました。
暫定的な学年部会のメンバーを決めましたが、令和5年度の当初には改めて決めますので、新たな参加者をお待ちしております。
令和4年度 11月定例会
日時:令和4年11月19日(土)9:30~12:00
内容:6年「発電と電気の利用」におけるプログラミングを取り入れた実践の提案
講師:研修リーダー 横田 直人 指導主事
6年理科「発電と電気の利用」において、プログラミングを取り入れた実践の提案がありました。児童が「こんな家に住みたい」という願いを自由に発想できる家の模型を教師が用意し、「乾電池で照明をつけたいですか」と問うことを想定しています。「乾電池では、すぐに電気がなくなるから使いたくない」「LEDの方が電気を長くつけることができる」「必要な時に必要なだけ電気を使う仕組みにしたい」といった児童の発言からプログラミングを使って家の模型に照明を取り付ける活動を行うという単元になっています。
本研修の参加者はmicro:bitを用いて「もし温度が〇度の時、スイッチを入れる。そうでなければオフにする。」「もし人が動いたら、スイッチを入れる。そうでなければオフにする。」等の指示をタブレット端末を使ってプログラミングし、家の模型で実験しました。操作に悪戦苦闘する参加者もいましたが、具体的な児童の姿をイメージして、「実際の授業ではこうしよう」「こう問おう」というつぶやきもあり、大変有意義な研修となりました。
理科教育では、児童の資質・能力の育成のために、一層問題解決的な活動の充実が求められ、その手段としてプログラミング教育も有効です。本研修はその趣旨に沿って、明日の授業ですぐに使える授業提案となりました。
令和4年度 10月定例会
日時:令和4年10月15日(土)9:30~12:00
内容:5年「ふりこのきまり」におけるプログラミングを取り入れた実践の提案
講師:研修リーダー 横田 直人 指導主事
5年理科「ふりこのきまり」において、導入でビジュアルプログラミングを活用した子供によるリズムの創作活動を取り入れ、単元末には様々なリズムや音楽をプログラミングによって創作し、ふりこの長さと周期の関係的な見方を何度も働かせながらふりこを合わせていくという単元デザインについて、演習を交えながら良い点や改善点を話し合いました。
※本日使用したスライドは下記よりご覧いただけます。
令和4年度SSTA近畿エリア研修会(オンライン)
日時:(1日目)令和4年7月31日(日)9:00~12:00(2日目)8月7日(日)9:00~16:00
講師:兵庫教育大学大学院 教授 山本 智一 先生
内容:近畿6支部それぞれ(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)の提案する、児童に対する「学び
に向かう力・人間性等」の涵養に向けた手立てとその見取り方について、グループごとに検討する。
現行学習指導要領において、児童に対する資質・能力の育成が求められています。その資質・能力とは「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性等」です。このうち、「学びに向かう力・人間性等」について、兵庫支部において研究してきました。私たちが連携する姫小理が成功に導いた令和3年度全小理・姫路会場における研究成果を引き継ぎ、近畿6支部の提案を踏まえて、集大成を示しました。
今回の研修会において、全体として確認した成果は概ね以下のとおりです。これらを参加者一人一人がそれぞれの立場において実践し、周囲に広めることで、よりよい理科教育の実現につなげることができると考えます。
・「学びに向かう力・人間性等」は1時間の授業ですぐに育成できるものではなく、単元や複数の単元、学年を通し、長い時間をかけて涵養していくものである。その過程で、複数の単元における教材の共通点を児童が見出すことが効果的でる。
・教師から問題を与えるのではなく、日常の自然の事物・現象から児童が自ら疑問をもてるような導入、思考が連続した問題解決、学んだことを日常生活に返して振り返ること、等の充実した問題解決的な活動を行うことが重要である。
・充実した問題解決的な活動によって、児童が「自分ごと」として捉えられる問題を設定することができ、その解決に向けて粘り強さや自己調整力等の主体性を発揮し、自然を愛する心情を育てることができる。
・児童の「学びに向かう力・人間性等」の涵養を教師が見取ったり、児童自身が感じたりすることができるようにするためには、ポートフォリオが有効である。振り返りの記述、スケッチ、グラフ等、従来のものに加え、1人1台端末で撮影した写真や動画、スライド等、様々なものが考えられる。また、児童が直接実物を観察してスケッチする等、紙媒体を使用しつつ、適宜デジタルによるデータ蓄積に取り組んでいきたい。
・教師が児童の記述を評価する際、児童の作文力に左右されがちであるが、1人1台端末のタイピング機能、音声による入力機能等によって、「作文が苦手だから記述ができない」という状況を極力なくすことができる。「学びに向かう力・人間性等」の見取りに、ICTを活用することができる。
令和4年度SSTA兵庫支部総会及び4月定例会(オンライン)
日時:令和4年4月16日(土)10:00~11:00
内容:①研究計画について
②論文説明会・近畿エリア研修会について
これまでの「学びに向かう力・人間性等の涵養」の研究について、令和4年7月31日と8月7日に兵庫支部主催でオンライン開催される近畿エリア研修会に向け、集大成としていく計画を立てました。また、「思考力・判断力・表現力の育成」についても、より深く研究していく方向性を確認しました。
参加した会員からは「昨年度の実践の課題である、授業におけるポートフォリオの効果的な活用方法について、近畿エリア研修会を通して各支部の先生方と様々な議論を重ねていきたい」「他の教科でも問題解決的な授業をし、知識・技能の習得とのバランスを図っていきたい」という感想がありました。
教育実践論文検討会(オンライン)
日時:令和4年2月19日(土) 9:30~12:00
内容:①「人間性を涵養する手立てや学びのポートフォリオを生かした授業作り」
執筆者 城西小学校 岡田 貴司 教諭
②「調べたい!触れたい!自然大好き 主体的に取り組む八幡っ子の育成
~自然とひたむきに向き合い,自然に感動する人間性の涵養を目指して~」
執筆者 八幡小学校 横山 大樹 教諭
教育実践論文を執筆しておられるお二人の先生方の論文作成について検討しました。より主題に迫ることができるための今後の取り組みや、書きぶりなどについて、様々な角度から意見を交わして議論しました。
SSTA近畿エリアオンライン講演会
日時:令和3年12月11日(土)9:30〜12:00
演題:「ひたむきに自然と向き合い自然に感動する人間性を涵養する」
講師:兵庫教育大学大学院教授 山本智一先生
来年8月開催予定のSSTA近畿エリア研修会にてご講演して下さる兵庫教育大学大学院教授の山本智一先生をお招きし、オンラインによる研修会を開催しました。各校で人間性の定義をどう行っていくか、人間性を涵養するための「学習問題」の設定の方法、さらにアーギュメントの活用と評価方法など、演習を交えながら研修を深めることが出来ました。
10月度定例会
日時:令和3年10月23日(土) 9:30~12:00
会場:姫路市立城西小学校
内容:研究授業事後検討会 「植物の一生」 姫路市立城西小学校 岡田 貴司 教諭
9月下旬に岡田先生が実践して下さった「植物の一生」の授業について事後検討会を行いました。①本時の展開の工夫②児童の涵養をさらに促進する手立て③ポートフォリオの生かし方について討議しました。子どもたちが生き生きと課題に取り組んだり議論したりしている様子がとても深い学びにつながっていると実感しました。
第2回兵庫支部オンライン研修会
日時:令和3年1月10日(日)
9:00~12:00
講師:ソニー教育財団 武藤良弘先生
テーマ:「何気ない日常の中から問題を見出す力を育てる教材」
昨年11月の第1回オンライン研修で学んだことをもとに、一人一人が考えた教材を持ち寄り、問題発見解決能力を育成する授業となるよう、議論の中でブラッシュアップを行いました。大阪支部の会員の方にもご参加いただき、教材を検討する際の新たな視点を持つことができました。
令和2年度12月定例会
日時:令和2年12月19日(土)
9:30〜12:00
場所:姫路市立総合教育センター
内容 「みんなで作る!Gsuiteを活用した理科授業づくり〜単元のねらいや協働的な学びを実現するために〜」
講師:研修リーダー 横田直人教諭
本年度3回目のタブレット活用研修は、①classroomと使った課題の出し方と、その評価方法 ②スプレッドシートでできる、実験ワークシートの共有方法 ③ドキュメントを使った、レポートの作成方法など、橫田先生が研究されているchromebook活用の様々なノウハウを教えていただきました。学期末というお忙しい中にも関わらず、16名の先生方がお越し下さいました。姫路市では1人に1台のタブレット端末が今年度中に整備される予定となっており、その有効な活用と可能性について実習を通して話し合うことができました。
第1回兵庫支部オンライン研修会
日時:令和2年11月29日(土)
9:00~12:00
講師:ソニー教育財団 武藤良弘先生
テーマ:「何気ない日常の中から問題を見出す力を育てる教材」
ソニー教育財団の理科教育推進室室長の武藤良弘先生をお迎えして、初めてオンラインでの研修を行いました。今回の学習指導要領で謳われている子どもの「問題発見解決能力」をどのようにして育てるのか、その実態とは何なのか、また理科という教科がどこまでその能力の育成に迫れるか、有効なアプローチは何かなど、理科という教科を超え、様々な議論が展開されました。今回の研修をふまえ、第2回のオンライン研修会では、一人一人が考えた教材を持ち寄り、さらなる議論を展開していきます。大阪・京都両支部の会員の方にもご参加いただき、大変有意義な研修会となりました。
令和元年度10月定例会(フィールドワーク)
日 時:令和2年10月31日(土)
9:30〜12:00
場 所:姫路市立 安室東小学校校庭
内 容:フィールドワーク
「校内における植物の観察について」
講師 京都光華女子大学 元教授 菅井啓之先生
菅井先生をお迎えして、校庭に生えている植物を利用した理科の観察の仕方について教えていただきました。「地球」領域で重視される「時間的・空間的な見方」をどのように子どもたちに身につけさせていくか、そのために教師がもっておくべき視点とは? 実際にフィールドワークを通して、一本の木や植物、落ち葉、影、根などから見える自然観について、たくさんご教授いただきました。
令和2年度9月定例会
日時:令和2年9月20日(土)
9:30〜12:00
場所:姫路市立総合教育センター
内容 「classroomやjamboardを活用した協働的な理科学習」
講師:研修リーダー 横田直人教諭
令和2年度最初の定例会となりました。今年重点的に行う「タブレットを使った研修」で、これも初めて姫路市立総合教育センターをお借りして行いました。①Googleスライドを使った1年間の生き物の様子をまとめる活動、②スプレッドシートを使った振り子の実の記録方法、③jamboardを活用したグルーピングの学習など、それらをつなぐための「Googleclassroom」の活用方法を学習しました。17名の方にご参加いただき、今後教育現場で活用が必至となるタブレットPCの活用について熱心に考えて議論してくださいました。
理科みらい講座
日 時:令和2年2月8日(土)
9:40〜12:00
場所:姫路科学館
内容:「振り子の運動」を「力」でとらえ直してみる~小学校での体験を中学校での学びに生かすために~
講師:SSTA理科教育推進室室長 武藤良弘先生
今回は、SSTA理科教育推進室室長の武藤良弘先生をお迎えし、理解みらい講座を開催しました。「3年風邪やゴムの力の働き」「5年 振り子の運動」「6年 てこのはたらき」の「力」を扱う3つの単元には、「力を体感する工夫」をすることで、それらがつながり、中学校への学習にもつながっていくことをご提案いただきました。また、「粒子」領域における「質的・実体的な見方」、「エネルギー」領域における「量的・関係的な見方」について分かりやすく整理し、ご講義いただきました。
令和元年度1月定例会(論文説明会)
日 時:令和2年1月25日(土)
15:00〜17:00
場 所:姫路市立 安室東小学校PCルーム
内 容
①授業研究リフレクション
「空気のあたたまり方」(担当:鷹谷)
②令和元年度支部活動報告(担当 横田)
③SSTA論文説明会
初めの授業リフレクションでは、空気のあたたまり方の実験を通して、来年度の新学習指導要領に明記されている「学びに向かう力、人間性」がどのような形で見とれるか、話し合いました。また、その見取り方についても、どのような方法がいいか、いろいろな意見が出ました。
後半の論文説明会には、SSTA本部事務局の増田様にお越し頂き、論文の書き方、今の時代に求められる研究の方向性などさまざまなアドバイスをいただきました。会員・費会員の方含めて27名の方が集まってくださり、有意義な定例会となりました。
令和元年度12月定例会
日 時:令和元年12月14日(土)9:40〜12:00
場 所:姫路科学館 実験室
内 容:実験実技講習Ⅰ「ものの溶け方」(担当:三上)
実験実技講習Ⅱ「室内で使える流水実験器」(担当 濱崎・徳永)
全国特別研修会報告(担当:陣内)
講習Ⅰ「ものの溶け方」では、単元の導入で児童によく提示する「シュリーレン現象」を見るための方法を研修しました。1つは食塩を刷り棒で砕いて小さくしてから水に溶かす方法、もう一つは溶ける様子を顕微鏡で観察する方法です。講習Ⅱ「室内で使える流水実験器」では、10月に京都支部の研修会で学んだ流水実験器を実際に操作してみて、どのように授業に生かしていくかについて話し合いました。最後に今夏行われた「SSTA全国特別研修会」に参加された陣内先生からの報告をお聞きしました。
令和元年度11月定例会
日 時:令和元年11月9日(土)
9:40〜12:00
場 所:姫路科学館 実験室
内 容
①実験実技講習「火山灰を顕微鏡で観察」
(担当:陣内)
②指導案検討 4年「もののあたたまり方」
(担当:鷹谷)
実験実技講習では、市販の土壌用土を摺り棒で細かく砕き、それをプレパラートに乗せると、様々な石の欠片が見えました。中には火山灰のものと思われる欠片も見つけることができました。
ものの温まり方の指導案検討では、写真のような実験器具を実際に使って線香のけむりが、ハンダごてによって暖められた空間をどのように進んでいくか、また上方と下方の温度変化はどうかを確かめました。前時の授業の流れから子どもの思考の流れを考えたとき、どういう実験が必要となるのか、またそこから表出される人間性とは何か、喧々諤々とした討議が展開されました。
令和元年度9月定例会
日 時:令和元年9月14日(土)
9:40〜12:00
場 所:姫路科学館 実験室
内 容
①実験実技講習「月の満ち欠け実験器」
「葉のデンプン調べ実験」(担当:治田)
②指導案検討 6年「大地のつくりと変化」(担当:平山)
実験実技講習では、まずはじめに、100円ショップで購入できる「月の満ち欠けセット」を使って、実際に組み立てながら、さらに効果的に活用できる方法について研究しました。暗室の中でボールとライトを使った実験のほかに、子ども一人一人が手元で月の満ち欠けのモデル実験を行うことができる良さが発見できました。
次に、葉に存在するデンプンをヨウ素液で調べるために、エタノールで色素を抜いてからヨウ素液で調べる実習を行いました。採取した植物の葉を冷凍庫に保存しておき、直前に出して実験を行うとより反応が見えやすいこともシェアできました。
指導案検討では、6年「大地のつくりと変化」について、SSTA徳島支部の先生方ご協力のもと採取できた化石も紹介しながら、授業を単元のどの場面に設定するかについて話し合いが行われました。
ものづくり体験教室
日 時:令和元年8月9日(金)
13:30~15:00
場 所:安室東公民館
内 容:蓄電・発電ワークショップ
対 象:小学生児童40名
令和元年度7月定例会
日 時:令和元年7月13日(土)9:40~12:00
場 所:姫路科学館
内 容:ものづくり体験教室準備(担当:黒田)
指導案検討 4年「もののあたたまり方」(担当:鷹谷)
8月に開催する「ものづくり体験教室」で作る、「蓄電・発電」を体験できる「スティックジェネレーター」を作成してみました。電磁誘導を利用した発電・蓄電の仕組みを実習し、実際に振ってみてLEDを点灯させることができました。後半は、「もののあたたまり方」の空気の温まり方の部分の指導案検討をしました。授業の中で表出が予想される「人間性」の項目について考え、そのための手立てがないか、話し合いました。
令和元年度6月定例会
日 時:令和元年6月8日(土)9:40~12:00
場 所:姫路市立勝原小学校
内 容
①実験実技講習「理科にプログラミング教育を取り入れるには」(担当:上田)
②指導案検討 6年「大地のつくりと変化」(担当:平山)
来年度施行の学習指導要領に明記された「プログラミング教育」の導入の場面を模擬授業を通して考えました。目隠しで剣をもって、目的の場所まで行き、振り下ろすという一連の行動をどのように命令したら動くのかというゲームから始まり、体を使ったプログラミングの素地についていろいろなパターンを学習しました。「scratch3.0」ブラウザ版を使って、対象物を思うように動かせるよう、実際のプログラミングについて実習しました。後半は、6年生「大地のつくり」の単元構成と、粒の大きさを中心に教材開発やフィールドワークの計画を立てました。
書写山フィールドワーク研修会
日 時:令和元年4月28日(日)9:30~12:00
場 所:書写山圓教寺
講 師:京都光華大学 菅井啓之 教授
内 容:書写山フィールドワーク
姫路市の文化財である書写山の自然をもっと深く探ろうと、SSTA講師の菅井啓之先生(京都光華女子大学教授)をお迎えし、現地まで行ってフィールドワークを行いました。目の前におちている石や落ち葉から見えてくる自然の風景について考えたり、森ができるもとになる地衣類や杉・ヒノキの目などを探し、長大な自然の変化について想像したりすることができました。会員・非会員併せて30名の方がご参加くださり、とても有意義な研修となりました。
令和元年度4月定例会
日 時:令和元年4月13日(土)9:40~12:00
場 所:姫路科学館
内 容:総会・組織づくり
実験実技講習「流水実験器」(担当:横田)
今年度の総会の後、5年生の「流れる水のはたらき」で使用する実験器具の研究をしました。基本はプランターで水を定量流す仕組みとしてペットボトルに穴を開けて注ぐ方法、また、「運搬」のようすがわかるようにカラーサンド、川の蛇行の作り方等、子どもたちに「浸食・運搬・堆積」の水のはたらき3要素が見とれる教材になるよう、試行錯誤しながら、よりよいものになるよう、研究することができました。